英語耳とは
英語耳、本のタイトル的にはリスニングの本だと思いたくなりますが、発音練習の本です。
この本の最初に書かれているのが、そもそも英語と日本語は音が全然違う。しかも日本語にない音が英語にはたくさんある。
日本人は英語を聞いたときに、日本語にない音を無理やり日本語の音に変換して聞くことになり、音の判別ができていないとのことです。
確かに単語としては、意味を理解していても、リスニングで、その単語の音が聞き取れず意味が分からなくなることがあると思います。
この本では、日本人が英語の音を自ら発音できるようになると自然と音を聞き分けられるようになり、リスニングがずっと楽になると書かれています。
そもそも発音の練習をしたことがない
ここで自分の学習履歴を振り返ると中学校から高校まで発音の勉強はおそらく、文法、読解、リスニングの授業の中で少し先生が触れた程度で発音だけの授業はありませんでした。
大学受験の時に見た発音の問題も選択肢が4つあり、この中から違う発音の単語を選べという問題でした。
①commit ②convince ③insist ④precise
発音として覚えるというより、良く出る単語を暗記する問題ととらえて勉強していました。
社会人に出てから独学で英語を学ぼうと思い、この本を手に取って、自分がリスニングが苦手だった理由がよく分かりました。
私たちの時代の英語教育の良くなかったこととして、自分で正しい音を出すという、英語の中でとても大事な部分が抜けていたことにあるのではないかと。
社会人になってからの発音学習はタイミング的には遅すぎるくらいかもしれませんが、英語を聞き取れるようになるためには、避けられない道だと思うので、この本を片手に地道に取り組んでいます。
この本の特徴は?
けっこうスパルタです。とにかく練習、練習、練習という感覚
けど普通に考えて練習しなきゃ、習得できませんよね。本を読むだけで習得できれば楽なもんですが、そんなに甘くない。
この本では、発音の仕方を体系的に説明されており、どういう口の動きをすれば音がでるのか解説されています。
一日20分から30分の反復トレーニングで基本の音を出す練習をしていきます。
1章から4章は音の出し方に比重を置かれており、5章では音の変化について取り上げられています。
私は5章で初めて英語の音の脱落や変化について学びました。
今まで自分の耳がへんで単語の音がその通りに聞こえないのかと思っていたのですが、やっぱり音が変わっていたと知り感動しました。
6章以降は本格的に英会話の力をつけるための練習方法がのっています。
英語の音変化についても、しっかりと学校で教えてほしかった。
リスニングも,とにかく聞くだけでは、理解できなかったのには理由がありました。
モチベーション維持には苦労する
何でもそうですが、反復練習して毎回自分が成長していると実感できればモチベーション維持ができますが、練習しているだけでは自分が正しい音を出せているのか、間違っている音を出し続けているのかわかりません。
自分の声を録音して、お手本と聴き比べするのも手ですが、そもそも正しい音を聞き取れない状態なら不安でしかないと思います。
そのため私は英語の発音習得アプリのELSA speakというアプリを併用しています。
このアプリのいいところは、自分の発音を数値化して示してくれるので分かりやすいところです。ただし、難点は、発音方法の説明が少し足りないところ。
そこを英語耳で補えるベストマッチという感じです。
英語耳でも、どうしてもダメなときはYouTubeの解説動画をたくさん見て、練習方法を探していきます。
やっぱりこの方の動画が一番わかりやすい気がします。
本の細かな内容は解説していいのか分からないので、ざっくりとした説明にとどめていますが、一度手をとっていただいて損はない本かなと思います。
多少、好き嫌いが別れそうな本ですが是非興味があれば読んでみてください。